ビッグファイブの結果の読み方|「外向性が低い=不利」ではない理由

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この記事の要点

  • ビッグファイブは、性格を5つの因子で捉える枠組みで、多くの性格検査の土台になっています。
  • 5因子のうち、外向性と開放性には高低の優劣がありません。方向の違いです。
  • 協調性・勤勉性・情緒安定性は、多くの職務で高いほうが働きやすいとされますが、低めでも環境次第です。
  • 結果を「点数」ではなく「自分の取扱説明書」として読むと、面接で使えるようになります。

ビッグファイブとは

ビッグファイブは、人の性格傾向を5つの因子で捉える考え方です。心理学の分野で長く検証されてきた枠組みで、日本で使われている性格検査の多くが、名称は違っても近い構成をとっています。

5つの因子は次のとおりです。

  • 外向性:対人場面での活発さ・社交性
  • 協調性:他者への配慮・調和志向
  • 勤勉性(誠実性):計画性・自己統制・粘り強さ
  • 情緒安定性:感情の安定度
  • 開放性:知的好奇心・新規性への態度

わたしたちが提供している TekiLens も、この5因子を性格特性の軸として使い、これに仕事への姿勢の4項目(主体性・誠実性・チーム志向・達成志向)を加えた9つの観点で傾向を整理しています。

優劣がない2つの因子

外向性

もっとも誤解が多いのがここです。外向性が低いと「暗い」「コミュニケーションが苦手」と読まれると思われがちですが、そういう意味ではありません。

外向性が高い人は、対人場面で活発になり、多くの人と関わることでエネルギーが上がります。低い人は、思慮深く、ひとりで集中する作業や、少人数で深く話す場面で力が出ます。

どちらが仕事で有利かは、職務によって変わります。飛び込みで新規開拓を続ける営業なら高いほうが消耗しにくいでしょう。一方、少数の顧客と長期の関係を築く仕事、設計や分析のように深い集中が要る仕事では、低めの人のほうが安定します。

低く出た場合に考えるべきは「どう直すか」ではなく、「自分が消耗しない働き方はどれか」です。

開放性

開放性が高い人は、新しいやり方や未知の領域に関心が向きます。低い人は、現実的で、確立された方法を精度高く回すことに向きます。

立ち上げ期の事業や、前例のない課題に取り組む仕事では前者が力を発揮します。逆に、品質や再現性が問われる仕事、ルールの遵守が重要な仕事では後者が強みになります。

新規事業が華やかに語られるため高いほうが良さそうに見えますが、多くの企業の多くの仕事は、確立された業務を安定して回すことで成り立っています。

高いほうが働きやすいとされる3つの因子

協調性

他者への配慮や調和を重視する傾向です。高ければ協力的、低ければ独立的・競争的と読みます。

チームで動く職場では高いほうが摩擦が少ないのは事実です。ただし極端に高い場合、意見の対立を避けすぎて必要な指摘ができない、という別の課題が出ることもあります。低めの人は、専門職として独立して判断する場面で強みになります。

勤勉性(誠実性)

計画性、自己統制、粘り強さを指します。多くの職務で成果と関連が見られる因子で、高いほうが評価されやすい項目です。

低めに出た場合は、締切や進捗の管理が仕組みで支えられている環境のほうが力が出やすい、という読み方をします。自分でスケジュールを引くより、決まったリズムがある職場のほうが合う、ということです。

情緒安定性

負荷がかかった状況での感情の安定度です。高ければ落ち着いて対処でき、低ければ動揺しやすい傾向があります。

低めに出ることは珍しくありません。重要なのは、負荷がかかったときに自分がどう立て直すかを知っておくことです。面接でこの話題に触れられたときも、「動揺しやすいが、こういう手順で立て直している」と具体的に言えるほうが、信頼されます。

なお、この項目は心身の健康状態を診断するものではありません。医学的な評価とは別のものです。

結果を「取扱説明書」として読む

5因子の結果が出たら、点数の高低を眺めるより、次の形に翻訳してみてください。

わたしは〔因子名〕が〔高め/低め〕なので、〔こういう場面〕で力が出やすく、〔こういう場面〕では消耗しやすい。前職では〔具体的な出来事〕があった。

この形にできれば、そのまま面接の受け答えになります。逆に、この形にできない項目は、まだ自分の経験と結びついていない、ということです。

たとえば「開放性が高い」だけでは何も言えませんが、「開放性が高いので、手順が決まりきった仕事より、やり方から考える仕事のほうが集中が続く。前職で新しい管理方法を提案して運用に乗せたことがある」まで来れば、面接で使えます。

まとめ

  • ビッグファイブのうち、外向性と開放性には優劣がなく、方向の違いです。
  • 協調性・勤勉性・情緒安定性は高いほうが働きやすいとされますが、低めでも環境の選び方で活きます。
  • 結果は点数として見るのではなく、「どういう場面で力が出て、どういう場面で消耗するか」に翻訳すると使えます。
  • 翻訳できない項目は、自分の経験と結びついていないサインです。

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合同会社Via Nova が提供する TekiLens Personal では、ビッグファイブの5因子に仕事への姿勢4項目を加えた9つの観点で傾向を整理し、「強みとして整理できそうな点」「働き方の特徴」「特性を活かせる仕事の方向性」の3つの視点で表示します。選択式72問・目安15分、ご利用は無料です。

なお、結果は自己理解のための参考情報であり、適性や合否を判定するものではありません。

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